クリーニング屋さんを上手に使うコツ

クリーニングに出すような服は、

高価で大切な服か思い入れの高い服だと思います。

せっかくお金を払ってプロにお願いするのだから

ちゃんと綺麗にしてもらいたい!!

って思うのは当たり前の事ですよね??

しかし、クリーニング屋さんはお店によって洗い方も仕上げ方も使っている洗剤も

実は全然違っていて、

中には出した服が汚れて返って来る・・・

と言った信じられない体験をされる方もいらっしゃります。

 

そこで今回はクリーニングを出す上で知っておいてもらいたい事と、

注意する点についてお伝えします!

 

【クリーニングを出す前と出した後はしっかり検品しましょう!】

まず初めに、クリーニングを出すに当たってやっておいた方が良い事です。

①持って行く前に服の状態を確認

いつ着たのか解らない汚れた服をぐるぐるっとまとめて袋に入れて

そのままクリーニング店に持ち込むのはNGです!

ご自身でも気付いていないシミや汚れが付いているかもしれないし、

袋に入れて放っておいた間にカビが発生しているかもしれません。

クリーニング店でも受付で検品をしますが、

そんなにじっくり検品をするようなお店はそうそうないと思います。

どこにシミや汚れがあるのか先に把握しておく

受付時にスタッフさんに伝える事が出来るので、

お互いにとってメリットが大きくなります。

 

②ポケットの中の物は全て出しておく、付属品は外しておく

ポケットの中の物はそのまま洗ってしまうと危険な物もあります。

お店でも必ず確認してから洗いますが見落としてしまうかもしれません。

また、集荷袋の中で落ちたりすると誰の物か解らなくなったり、

保管中に無くなったりするリスクもあります。

お客様の方で必ず確認して頂き、

中の物を全て出してからクリーニングに持って行くようにしましょう。

 

また、ブローチやマジックテープのワッペン、肩パッドなどの付属品も

外してから持ち込む方が無くなる心配が無く無難です!

 

③クリーニングから戻って来たら仕上りを確認

クリーニングから返って来た品はそのまま仕舞わずに一旦確認してください。

依頼した汚れやシミが落ちているか?

他に汚れや傷は無いか?

すぐに気付けばクリーニング屋さんも覚えているので対処の仕様があります。

数か月して着ようとした時に発見しても、

それがクリーニングによって出来た汚れ、傷なのか判断が難しいので

なかなか対処出来ません。

また、引き取りからすぐであれば再クリーニングしてくれる所がほとんどだと思います。

再クリーニングを依頼する場合は、預かり証(納品書・引き取り証)や

タグをそのまま持ち込むと有効です!

 

【クリーニングは汚れる前に出す】

クリーニングに出すような服に限って何回も着まわして

襟や袖口が酷く汚れた状態で持って来られる方がいらっしゃいます。

襟や袖口などの皮脂汚れは1度の着用でも付着するのですが、

何度も着ると上に上に堆積して行き、繊維の奥まで入り込みます。

その汚れが時間とともに酸化して黄ばんで見えたり、

汗や空気中の汚れ、埃などと合わさって黒ずんで見えたりするのです。

付いてすぐの状態(=目に見えない状態)なら普通のクリーニングで簡単に落ちる汚れも、

黄ばみや黒ずみになってしまったら有料のシミ抜きで無ければ取れない場合もあります。

そうなると余計にコストも時間も掛かります。

 

クリーニングに出すなら、汚れが目立って来る前!

もしくは少なくともシーズン終わりに1回はクリーニングしましょう。

 

【春のセール時は避ける】

クリーニング店の多くはこの時期(4月~6月上旬)くらいにセールをしていますが、

服の事を考えるなら少しズラして持ち込む方が良いでしょう。

もちろん大量の服をクリーニングするなら、より安くしたいという気持ちは解るのですが、

この時期は何もしていなくても一年で一番集荷量の多い季節です。

ここでセールをするとなると、工場のキャパシティーは確実に100%を超えてしまいます。

(※個人店などは単純にオーバーワークで乗り切っている事もあるので一概には言えませんが・・・)

 

ここで問題になって来るのがドライクリーニングで使われる溶剤の状態です。

以前の記事でもお伝えしましたがドライクリーニングは石油系の溶剤を使っています。

石油製品なので洗った後家庭洗濯のように川に流すような事は出来ません。

従って、機械の中でろ過装置を用いて溶剤を循環しながら洗います。

 

このろ過装置は定期的に交換しないと徐々に汚れを吸着できなくなっていきます。

しかし、キャパを超えた状態では洗うのが精一杯で管理が追い付かないような工場も実はあります。

そうなると溶剤は汚れ、クリーニング中被洗物に汚れが移る「逆汚染(再汚染)」になる場合があります。

汚れた水で洗濯するような物・・・。

これが冒頭で述べた「出した服が汚れて返ってくる」という事です。

 

ちなみにこちらが溶剤の汚れを表した写真です。

明らかに汚れているのが解りますね!

(見た目だけでは判断できない部分もあるのですが、とりあえず分かり易いので載せておきます。)

 

工場がキャパオーバーになっていると、

他にも普段なら見落とさない汚れ・シミを見落としてしまったり、

仕上げが雑になったりなど、全体的にクオリティは落ちるはずです。

お気に入りの服を翌シーズン気持ち良く着るためには、

春のセール時を避ける方が良いのです!

 

【相談する】

クリーニング店を上手に使う上で一番大事なコツ

「お店の人(出来れば工場作業も解る人)」にいろいろ相談する事です!

 

「プロなら言わなくても解るだろう」とか

「任せとけば大丈夫かな?」とか安易に考えず、

気になる事や解らない事を受付でしっかり聞いて、どのようにして欲しいかをちゃんと伝える事です。

正直言うと、

「こうして欲しい!」と言われても完全にご要望に沿える訳ではないのですが、

その受け答えや対応で、そのお店が信頼できるかどうかを量る判断材料にもなりますし、

お店としても要望を聞く事で「より綺麗にしておこう!」という意識が高まり、

利用者にとって大きなメリットになります。

お店としても汚れを見落としたりして信頼を損なうリスクが減るのでありがたいのです!

最初に述べた「事前検品」はそういった意味でも大事なので是非やってみてください!

 

クリーニング店でのトラブルの大半は、実は受付での接客だと言われています。

受付時に店員とお客さんの間でしっかり意思疎通が出来ていれば、

多くのトラブルは防ぐ事が出来るはずです。

何かミスがあって不信感を抱かれるのはお店にとってもマイナスなので

「相談する」事はお互いにとってWin-Winになれる大事なポイントです!

 

【まとめ】

クリーニング店は日常にありふれているのに中身は解らない事もたくさんあると思います。

知る事で賢い使い方が見えて来ると思うので、是非いろいろ勉強してみてもらうと嬉しいです♪

・クリーニングに出す前、返って来た後に自分の目で確認する

・汚れが目立って来る前に出す

・春のセールは避ける

・相談して信頼関係を築く

これらを実践して上手にクリーニング店を利用してください!

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