小児ぜん息の原因は親の布団!?
朝晩少し冷え込むようになって来て秋の訪れを実感します。
この時期気を付けたいのがお布団のお洗濯!
実は湿気の多い梅雨~夏にかけて繁殖した大量のダニが、
糞をしたり、死骸や抜け殻になったりして、
アレルゲン(アレルギーの原因)となるのは夏~秋にかけてのこの時期が
一番多いんだそうです!
今回はお布団とダニと小児ぜん息に関してご紹介します。
特に0~3歳の赤ちゃんがいるご家庭では、すぐにお布団を洗われる事をオススメします!
【小児ぜん息の原因となるダニアレルゲン】
小児ぜん息の原因の80~90%がダニアレルゲンだと言われています。
しかもそのほとんどが0~3歳の間にアレルギーを獲得するそうです。
一度アレルギーを獲得すると、慢性化して治り難くなるので、
まずはアレルギーを獲得しないようにする事がとても大切になってきます。
アレルゲンとは、アレルギーの原因となる物質で、
生きているダニよりもダニの糞であったり、ダニの抜け殻や死骸が
粉砕されて細かくなった物が
寝返りをうったりする度に空気中に舞い上がって吸い込んでしまう事で
アレルギーを獲得します。
つまり前述したように、梅雨~夏にかけて繁殖したダニが
大量に糞をしたり、脱皮したり、死んで死骸になったりする今の時期が
最もアレルゲンの多い時期と言えるのです。(ダニの寿命は2~3ヶ月)
0~3歳の乳幼児は親と一緒に親の布団で寝ている事も多いと思いますが、
このアレルゲンに曝される事でアレルギーを獲得して
小児ぜん息になってしまう事が検証されています。
【布団はダニにとってパラダイス】
ダニは温度25度前後、湿度70%前後の高温多湿の環境を好みます。
夏時期の布団がちょうどこの環境となり、
また、ダニの食糧である皮脂やフケ、食べかすなどが豊富にあり、
繊維が密集していて隠れ易い。
要するに布団はダニにとってパラダイスなのです!
どんなに天日干ししたり、洗濯しても、
人間は毎晩コップ1杯の汗をかき、毎日皮脂やアカを布団に落とすので、
1週間もすればダニは戻って来て元通りになります。
親御さんは、自分の布団がそんなに汚れていると思わないので
平気で赤ちゃんを自分の布団で寝かせるのですが、
実はそれが小児ぜん息の原因になっているかもしれません。。。
かく言う私も、4歳の娘と同じ布団で寝ているので
その新聞記事を読んで恐怖を感じました。
【天日干ししただけではダニは死なない】
とは言え万年床でもない限り、天日干しをしたり、掃除機を掛けたりして
ケアされていらっしゃると思いますが、
実は天日干しや掃除機ではダニは死にません。
布団は肉厚なので表面の環境が悪くなると生きているダニは反対側に移動して凌ぎます。
ひっくり返して反対側を天日干し・掃除機しても今度はまた反対に移動します。
一応、天日干しをすれば湿気が飛ぶのでダニにとっては棲み難い環境に一時的にはなりますし、
掃除機をかける事でアレルゲンである死骸や糞を取り除く事は出来るので
意味が全くない訳ではないですが、
それだけではアレルギーを完全に抑える事は出来ません。
ダニを殺すには丸洗いか高温乾燥しかないです。
丸洗いは生きているダニも、糞や死骸も、人間の汗・皮脂・フケなども
取ってくれるのでアレルゲンを原因から排除できる最も効果的な方法です。
しかし、毎週毎週布団を洗うのは洗い替えなども考えないといけないので
正直辛いですよね・・・
そこでオススメなのは高温乾燥です!
ダニは50℃以上の高熱を20~30分加えると死ぬので
コインランドリーの高温乾燥を利用すると生きているダニを殺す事が出来ます。
また、クリーニング店の中にはダニ除去を目的として高温乾燥をメニュー化しているお店もあるので
そういったお店を活用すると良いでしょうね。
(当店も近々メニュー化予定!)
当店でも高温乾燥メニューを導入しました!!ご用命の方は受付にてご依頼ください!!
【簡易的なダニ予防方法】
前述したように天日干しをしてダニが棲み難い環境を常に維持したり、
洗濯やクリーニングを活用してダニを殺したりする事でアレルギーを予防できるのですが、
それも難しいと言う方には「ダニ予防」がおススメです。
布団の間に挟んでダニが寄り付かないようにするシートやスプレーなどが
各メーカーから販売されているので
こういったモノを利用するのも良いですね!
とは言ってもこちらは予防策なので、やはりこの時期年に一度は
丸洗いをオススメいたします!
【まとめ】
ダニは小児ぜん息の原因になるのでお布団を清潔に保ちアレルゲンを排除しましょう!
・小児ぜん息の80~90%はダニが原因
・0~3歳の間にアレルギーを獲得
・天日干しや掃除機程度でダニは死なない
・50℃で20~30分高温乾燥
・ダニ除けシートやスプレーで予防
お子さんの咳の原因が実はアレルギーによる物かもしれない、という事を覚えておいてくださいね。