即日仕上げ可能なクリーニングとは?

即日仕上げ可能なクリーニングとは?

即日仕上げクリーニングに出そうとして断られるケースがあります!

この記事を読めば「クリーニングの即日仕上げが可能かどうか?」を判断できるようになるでしょう。

明日来て行くブラウスを急いでクリーニングしてもらいたいんだけど…

ドライクリーニングしか出来ませんが構いませんか?汗などの汚れは落ちない可能性もあります。

「即日仕上げ可能」と宣伝しているお店でも

全ての商品が即日可能なわけではありません。

その理由は洗い方の違いによる物がほとんどです。

どういう違いがあるのか?について詳しく解説して行きます!

【即日仕上げクリーニング出来る物】

疑問

え?ブラウスなんて水で洗うだけなんだから早く出来るんじゃないの?

実は水で洗うよりドライクリーニングの方が早く仕上がるんですよ!

もちろんお店によってブラウスでもコートでも「即日仕上げ・即日納品可能!」という

お店もあるかもしれませんが

当店をベースに一般的な事をお話いたします!

その前にまずはざっくり即日仕上げ可能な物とそうでない物を分けてみましょう!

1.ドライクリーニングする品物

まずは一般的にドライクリーニングだけで完結する商品は即日仕上げ可能です。

例えばスーツ、ジャケット、ワンピース、スラックス、スカート、ネクタイ、セーター、マフラーなどなど

洗濯表示で水洗い✕になっているような商品でしたら基本的には

即日仕上げ可能となります。

実は水洗いよりドライクリーニングの方が早く仕上がります!

その理由は後程説明しますが、

逆を言うと「ウェットクリーニング」など水洗いしたい品物は即日仕上げが難しくなります。

2.時間帯によって可能な品物

こちらもお店によって異なると思いますが

水洗いでも工場で時間を決めて洗っている場合が多いと思うので

その時間に都合よくタイミングが合えば即日仕上げ可能となります。

例えばワイシャツやブラウスなどは午前中受付で夕方納品可能というお店があります。

これは午前中集荷した品物を午後一で洗ってすぐに仕上げる、

というスケジュールを組んでいるからです。

ちなみに当店もワイシャツは11時受付で当日お渡し可能となっております!

【即日仕上げクリーニング出来ない物】

逆に即日仕上げ出来ない物は以下のような商品です。

1.水洗いしたい品物

先ほどの例で挙げたウェットクリーニングに該当する物

基本的には即日仕上げ出来ません。

例えばポロシャツ、Tシャツ、トレーナー、パーカー、ブラウス、ジャンパーなどなど

洗濯表示で水洗い可能となっている物で

ドライクリーニングよりもウェットクリーニングの方が適切な物

難しくなります。

2.厚手のドライクリーニング

また、厚手のコートなどは、ドライクリーニングした後

ドライ溶剤が残留して「化学やけど」という事故が起こり兼ねないので

即日納品は基本的にお断りします。

3.特殊品・外注品・オプション加工品

他にも、

特殊品(装飾が多い、デザインが変わっている、ボンディング加工されている、タンブラー乾燥出来ない品物など)、

外注品(布団やじゅうたん、革製品など)、

オプション加工品(汗抜き加工、防水加工、シミ抜き、お直しなど)、

などは即日納品出来ない物も多くあるので事前にお店に確認が必要です!

(外注品などは基本的に2~3週間以上は掛かりますね!)

【ドライクリーニングと水洗いの違い】

違い

水洗いなんて家で洗っても半日で乾くから水洗いの方が早いと思ってたわ…。

実はドライクリーニングが早く仕上がるのには理由があるんです!

水洗いよりドライクリーニングの方が早く仕上げることが出来るのは

ドライクリーニングで使う溶剤(油性の洗浄液)に原因があります!

1.濯ぎが要らないドライクリーニング

実はドライクリーニングに濯ぎは必要ありません。

ドライクリーニングはドライ溶剤に

汚れを溶かして落とすので

水洗いのように洗剤を濯ぐ時間が必要ありません。

服に残った溶剤は揮発して無くなるので

濯ぎが要らないんですね!

従ってそれだけで単純に20~30分程の時短となります。

2.乾燥も揮発性が高く短時間で乾く

次に乾燥ですが、こちらもドライ溶剤は水より揮発性が高いので

タンブラー乾燥をしても約半分の時間で乾きます。

また、水で濡れた品物をタンブラー乾燥してしまうと

縮みやシワ、酷い時は破れたりもするのですが

ドライ溶剤は揮発するだけなので問題ありません。

ここでも約20~30分の時短となります。

ちなみに当店では水洗いした物は上記の観点から安全性を考慮して

半日程自然乾燥で乾かしてからタンブラー乾燥するので

水洗いした物は基本的に即日仕上げが出来ません。

3.仕上げもスムーズで簡単

最後に仕上げの時間ですが

水洗いした物はシワが出来易いのでプレスにしろアイロン仕上げにしろ

丁寧に伸ばして仕上げてやる必要があります。

(家庭洗濯をイメージして頂くと解ると思います。)

一方ドライクリーニングは繊維を傷めずに洗う事が出来るので

洗いや乾燥によるシワや縮みがほとんど出ません。

従ってスチームだけで簡単に仕上がる事が多くあります。

これらを足して行くと

ドライクリーニングはトータルで約1時間ほどで仕上がるのに対し、

水洗いだと2~3時間は掛かって来ます。

当然ですがお客様お一人の品物に掛かりっきりで仕事をしているわけではないので

タイミングによって即日仕上げ出来る物と出来ない物

に分かれて来るのです。

【まとめ】

今回は「即日仕上げ可能なクリーニング」についてまとめてみました。

・ドライクリーニングのみなら即日仕上げ可能な場合が多い

・ウェットクリーニングや特殊品、外注品、オプション加工品は難しい場合が多い

・時間帯・タイミングによって出来る場合と出来ない場合がある

・水洗いよりドライクリーニングの方が仕上りは早い

・その理由は洗い、乾燥、仕上げとそれぞれ時短になる要因がある

急に必要な場合を除いては、出来ればしっかりゆとりを持ってクリーニングに出した方が適切な処置を受けられます!

汚れたら出すというより、着たら出す、という感覚でいると良いでしょうね!

投稿者プロフィール

みっちー(清水光博)
みっちー(清水光博)福屋クリーニング代表取締役
1980年生地元出身。クリーニング歴14年。まだまだ若手で日々勉強中!
自学の為にTwitterで毎日 #洗濯 #クリーニング を検索&リプ。合せてクリーニングや家庭洗濯についての情報発信を毎日Twitter・Instagramで1年以上続けています。

5歳娘の父。#テルボン と心が晴れる絵本「キミが泣いていたら」の作者。晴れた日とハワイとミスチル大好き。

【子育てパパママを応援!!】
国家資格クリーニング師/EMオーガニッククリーニング加盟/肌に優しいシャボン玉石けん使用/京技術修染会復元加工師

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