防虫剤の種類と使い方

防虫剤の種類と使い方~防虫剤が4種類もあるって知ってた?~

防虫剤には種類があってちゃんと適切な方法で使わないと

ほとんど意味がありません!

今回は暖かくなってきて衣替え前の今だから知っておきたい

「防虫剤」についていろいろ書いて行きます。

最後のまとめは「虫食い」にしてあるので良かったら解いてみてください( *´艸`)

 

【防虫剤には種類があるってご存知ですか?】

実は市販されている防虫剤は成分によって4種類に大別する事が出来ます。

 

1.パラジクロルベンゼン系

効き目が早いが使用期限が短い。一般的な服の衣替え時など早く効果を出したい物に有効。

塩化ビニル製のベルトやスパンコールなどが付いている物には使えない。

 

2.ナフタリン系

効き目がゆっくりで長持ちする。出し入れの少ない毛皮、フォーマルウェア、ひな人形などに最適。

塩化ビニル製品は使用不可。

 

3.しょうのう系

着物などの適している。古くから使われている。

天然由来成分。※人体には他製品同様「有害」です。

 

4.ピレスロイド系

無臭!防虫剤独特の臭いがしない(もしくは微香)。

全ての衣類に使えるが、銅を含む金属製のボタン(真鍮など)は避けた方が良い。

 

【数種類の防虫剤を併用するのはNG!】

1点注意して頂きたいのは、最後に挙げたピレスロイド系以外は

別の防虫剤と一緒に使うのはオススメ出来ません。

気化するはずの成分が、お互いに干渉し合って

溶けて油性のシミのようになってしまったり、変色したりする場合があります。

例えばいつもと違う防虫剤をもらったからと言って、

普段使っている防虫剤と同じケースに入れたり

未だ臭いが残っている状態で次の違う防虫剤を入れたりすると

反応が出てしまう場合もあるので気を付けてください。

※詳しくはそれぞれの商品のパッケージに注意書きがあると思いますのでそちらをご参考ください。

 

【防虫剤、使い方にも注意が必要?】

例えばジャケットのような吊り下げて保管する衣類のポケット

ケース・引き出し用の防虫剤を入れている人がたまにいらっしゃいますが

あれはあまり意味がありません。

防虫剤のガスは空気より重いので下へ下へ降りて行きます。

従ってポケットより上の位置、肩や襟周りへの防虫効果は

極めて薄くなるでしょう。

ジャケットなどの防虫には吊り下げタイプか

カバータイプの防虫剤を使うのが効果的です!

 

また、衣装ケースでも、衣類の上に入れた場合と下に入れた場合では

効果に違いが出て来ます。

もちろん、衣類の上に防虫剤を置くようにした方が

結果として防虫効果が高くなります。

それぞれ保管する場所や大きさに合わせた防虫剤を選ぶようにしましょう。

 

【防虫剤を効果的に使う保管方法】

保管場所にも衣装ケース、タンス、クローゼットなど様々ありますが

全てに共通して言えるのは

・詰め込み過ぎないこと

・開閉しないこと

の2点です。

 

1つ目の詰め込み過ぎについては、

防虫剤はガスになって充満する事で防虫効果を発揮するので

中身を詰め込み過ぎると繊維が詰まってガスが行き届かず

虫食いが発生してしまう事があります。

 

また2つ目の開閉しない事については、

クローゼットでも普段使いするような良く開閉する場所では

その都度ガスが逃げてしまうので防虫効果はほとんど期待出来ません。

 

使う時はしっかり密閉出来る状態の場所にゆとりを持って衣類を保管し

防虫剤を使うようにしましょう。

 

【クリーニング屋さんの防虫加工】

ここまで市販されている防虫剤について説明して来ましたが

実はクリーニング店の防虫加工はこれらの防虫剤とは全く違い

結構凄いんです!!

 

何が凄いかと言うと、クリーニング屋さんの防虫加工と言うのは

クリーニングの際に服自体に直接虫の嫌がる薬剤を塗布するので

ガス化せず、密閉空間で無くても半年以上は効果が持続します。

(厳密には解りませんが次のクリーニングをしなければ加工剤は落ちないので

実質はもっと長期でも保管可能になります。)

また、嫌な臭いもせず人体に直接被害を与える事もありません。

他の防虫剤と併用しても変異する心配がないですし、

あれがダメ、これがダメと考える必要も無いんです!

 

衣類の虫食いが不安で、どの防虫剤を選んだら良いか解らない…

という方は、クリーニング屋さんの防虫加工を是非ご検討いただけると良いかと思います!

 

【一番大事な事は保管前のクリーニング!】

いくら防虫剤で鉄壁のガードをしても

保管前にクリーニングしていない服は虫たちにとっては

超高級贅沢三ツ星グルメの食い倒れ食べ放題コース

のような物なので

ガードの抜け道をかいくぐって来る虫もいないとは言えません。

やはりまずはしっかりクリーニングをした上で

防虫・保管と言う流れが虫食いから服を守ってくれます!

 

何よりクリーニングをしておかないと生地の傷みや変色など

他のマイナスが発生してしまいますからね。

 

【まとめ】

今回は衣替え前の今だから知っておきたい「防虫剤」について書いてみました。

・市販されている防虫剤は大別すると『①』種類があって使い分けが必要

・それぞれの保管場所や大きさに合わせた防虫剤を選びましょう

・『  ②  』と非密封性に要注意

・クリーニング屋さんの防虫加工は市販の物とは違う

・『  ③  』してから防虫・保管しましょう

ひとくちに「防虫剤」と言ってもいろんな種類がありますよね?

一般的にはピレスロイド系の防虫カバーが一番使い勝手が良いかな?と思います。

ただカバーだと1枚1枚なのでそれぞれの用途に合わせてお選びくださいね!

 

『虫食い』問題の答え:①4 ②詰め込み過ぎ ③クリーニング

 

 



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