シームレスダウンの洗い方

シームレスダウンの洗い方

シームレスダウンって洗えるの?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが

普通のダウンのようにご自宅で洗う事も出来ますよ!

3月に入りだいぶ暖かくなって来てそろそろダウンも着なくなるかな?

とお思いの頃かと思います!

でももしかしたら未だ寒くなるかもしれないし、クリーニングに出す程でも…

という方はとりあえずご自宅で洗ってみてはいかがでしょうか?

 

【シームレスダウンとは?】

シームレスダウンとは、ダウンジャケットにおいてステッチ部分が縫製ではなく

シール接着で止めてあるタイプのダウンの事を言います。

ダウンの中綿は羽毛で1枚1枚独立しており(綿やポリの中綿は板状になっている場合が多い)

全体に満遍なくダウンが拡がるように部屋に分かれていて

通常はその仕切りを縫製(ステッチ)で止めてあります。

しかし、縫製は生地に針を刺して縫い合わせて行くので

その針穴から空気が出入りしたり、羽毛が外に出て来たり、破けたりします。

一方シームレスタイプは、ポリウレタン樹脂で接着するので

空気の漏れも無く暖かいのが最大の特徴です!

(時々メルカリなどのフリマサイトではシームレスと書かれているのに普通のステッチだったり、

ダウンと書かれているのに中綿がポリエステルだったりするのでお気を付けくださいね!)

 

【ポリウレタン樹脂の劣化】

しかし以前の記事でも書いたのですがポリウレタンは基本的に

約3年で劣化すると言われています。

これはポリウレタンの生地だけではなく

合皮製品のようなポリウレタンコーティングや

シームレスダウンで使われているポリウレタン樹脂も

同じです。

つまり約3年でポリウレタン樹脂が劣化し、

シールが剥がれてしまう…

という欠点がシームレスダウンにはあります。

(ただしきっちり3年と言う訳ではなく、5年10年奇跡的に変化のないケースもあるみたいです。)

 

【クリーニングで剥離してしまうケース】

このポリウレタン樹脂は約3年で劣化すると書きましたが

強い刺激や高温乾燥で劣化のスピードが速まったり、

表面化して来るケースがあります。

例えば3年前に買ったシームレスダウンで、今年の冬普通に着ていたのに

シーズン終わりにクリーニングに出したら接着が剥がれた…

というクリーニング事故が一時期多発しました。

これは、クリーニングする前から劣化していたのに表面化しておらず

クリーニングによって強い刺激や高温乾燥が加わった事で

目に見える形で劣化が出て来てしまったのです。

ダウンジャケットは高級な物だと10万円以上もするので

補償や弁償となり困る業者が多発した事で業界内で原因と対策が練られました。

(対策と言っても事前にお客様の了解を得る。と言った物になりますが…)

 

【シームレスダウンは洗わない方が良いのか?】

クリーニング(洗濯)すると強い刺激が加わって剥離してしまうのであれば

洗わない方が良いのでは?と言う意見もありますが、

それでは本末転倒で、

洗わなければ皮脂や垢、汗、外気の汚れなどが付着したままとなり

それが別のシミや傷みの原因になったりします。

ポリウレタン樹脂も汗や水分を吸うと劣化が速まります。

少なくともシーズン終わりに1度は必ず洗っておく方が

長く着用出来るのは違いありません!

 

【ダウンジャケットの一般的な洗い方】

一般的にダウンジャケットは水洗いをしてやります。

洗濯表示の多くは「水洗い✕」になっているのですが

これは中の羽毛が水に浸けると萎んで、そのまま乾かすと小さく固まって

全体のボリューム感が失われてしまうので

「水洗いしないでください」というメーカーからのメッセージだと思います。

しかし実際はある程度乾いた後に低温タンブル乾燥してやると

ボリューム感が戻る物がほとんどなので

多くのクリーニング屋さんでは水洗いしていると思います。

(外生地がウール製などの場合は別です。)

家庭で洗ってタンブル乾燥が無い場合は、羽毛をほぐすように軽く揉んでやれば割と戻ります。

最悪コインランドリーで低温タンブル乾燥を10~20分程すれば元通りになるでしょう。

 

【シームレスダウンの洗い方】

一方でシームレスダウンは接着部に強い刺激が加わらない方が良いので

出来るだけ手洗いしてやると良いでしょう。

大きい物であればお風呂に水を溜めて中性洗剤を入れ、

軽く押し洗いするように洗って行きます。

汚れが目立つところはスポンジなどで洗ってやっても良いと思います。

 

軽く絞ったあと同じようにお風呂に水を溜めて濯ぎをします。

濯ぎは2~3回して泡が出て来なくなるまで行ってください。

最後の濯ぎで通常は柔軟剤を入れますが

ダウンは柔軟剤が絡むと膨らみ難くなるので

静電気抑制の意味も込めて使うなら規定量より少なめで使う事をオススメ致します。

 

脱水は洗濯機で行います。

軽く絞った後洗濯機に入れて洗濯機の弱脱水モードで軽く脱水します。

一緒に、乾いたタオルなどを入れて脱水すればより乾き易くなります。

 

脱水後陰干しで1日程乾かしてから一旦中の羽毛をほぐすように

軽く揉んだり叩いたりして成型します。

その後2~3日程更に乾燥させれば中の羽毛までしっかり乾いて

ふわふわの状態に戻るでしょう。

最後にもう一度軽く振ってやると全体に満遍なく広がります。

 

自宅に乾燥機があれば陰干しで1日程乾かした後

低温で10~20分程乾燥してやると同様にふわふわの状態になると思います。

(コインランドリーを使っても良いですね!)

 

【シームレスダウンをクリーニングに出すなら?】

ご自宅で洗うのが不安な方や、自分で洗うお時間がない方はクリーニングに出されると思いますが

上記で書いたようにシームレスダウンは約3年でポリウレタン樹脂が劣化して接着が剥がれて来るので

大前提としてそこは理解してからクリーニングに出してください。

その上でもし大切にされているダウンであるならば

少し値段が高くても手洗いされているクリーニング店

高級ダウンなどの実績が多い(HPなどに多く載せている)お店を選ぶ事をオススメ致します!

(ダウンクリーニングの専門店もありますので調べてみてください!)

通常通り洗うとポリウレタン樹脂の劣化が速まって残念な結果になる可能性が高くなります。

受付でどのように洗うか確認してみるのも良いでしょうね!

 

【まとめ】

今回はシームレスダウンの家庭での洗い方についてご紹介しました。

・シームレスダウンはポリウレタン樹脂で接着しているため約3年で劣化する

・ポリウレタン樹脂は強い刺激や高温乾燥で劣化が速まる

・シームレスダウンは水洗い出来るので家庭でも洗える

・ボリューム感が減った時は軽く揉んだり叩いたり低温タンブラー乾燥を短時間して成型してやれば割と戻る

・クリーニングに出すなら手洗いや高級ダウンを多くしている実績あるクリーニング店を選ぶ

ダウンクリーニングは洗いよりも乾燥に時間と気を使うので高くなります…。

それでもプロに任せて良かった!と言われるようなしっかりした仕事をして行きたいですね(`・ω・´)

※ご家庭でのお洗濯はあくまで自己責任でお願いいたします。

 

 



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