脇の黄ばみの原因と解決方法

暑くなって来てそろそろ夏服の出番だ!と思って

タンスから引っ張り出してみたら、

脇が黄ばんでいた・・・ってことありませんか?

クリーニングに出してから仕舞ったのに!!!

・・・そう思われている方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は脇だけではなく、服が黄ばむ原因についてお話させていただきます。

 

【服が黄ばむ原因】

服が黄ばむ原因の第一位はです!

汗は無色透明ですが、汗の中にはマグネシウムやカリウムなど

様々な成分が含まれています。

それらが空気中の酸素と結びついて酸化

茶褐色に色づいて行きます。

鉄がサビて茶褐色に変色するのと同じ現象です。

 

服を仕舞う段階ではシミになっていなかったのに、

しばらくして出して見るとシミが浮き上がって来るのは

酸化反応が徐々に進行しているためです。

酸化は化学反応なので、そのシミを落とすためには

やはり化学反応しかありません。

それが漂白です!

漂白剤についてはコチラの記事をご参考にしてください!

 

【クリーニングしてから仕舞ったのに黄ばむのは?】

次に問題になって来るのは「ちゃんとクリーニングしてから仕舞ったのに、

夏が来てタンスから出してみたら黄ばんでいた!!」という状況です。

これはクリーニング屋さんからしてみたら厄介な問題なのです。

 

以前の記事でもお伝えしたように、

ドライクリーニングは汗を落とす事が苦手なのです。

従って『ちゃんとクリーニング(=ドライクリーニング)して・・・』

は、ちゃんとクリーニング出来ていない可能性=汗汚れが落ちていない可能性

があるということです。

 

特に夏服や黄ばみになり易い服は

クリーニングに出す際に必ず「汗抜き」を追加でお願いする事を忘れないようにしましょう。

 

【漂白すればOKでしょ?】

黄ばんでも漂白すれば元に戻るから大丈夫でしょ?!

とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

 

確かに漂白してやれば黄ばみは取れるので元通りのように見えますが、

酸化=腐食なので黄ばんで見える時点で生地は傷んでおり、繊維は細くなっています。

従ってちょっとした事で破れたり穴が空いてしまいます。

 

クリーニング屋さんにとってはこれまた非常に厄介で、

黄ばんで見えない濃紺の服や化学繊維のような服が酸化して腐食してしまっている場合

通常のクリーニングをしただけで破れたり色が剥げたりするんです。

 

当然クリーニング店の過失ではあるのですが、

やはりそういった事故を防ぐ意味でも

汗や汚れが酸化してしまう前にしっかり洗ってやる事が大切になります。

 

【家庭で出来る簡単汗抜き方法】

とは言え毎回クリーニングに出すのも・・・

と言う方にはご自宅で出来る簡単な汗抜き方法についてご紹介いたします。

※水に浸けただけで色が出たり、風合いが変わってしまう素材はNGです。

 

洗濯機にぬるま湯を張り、そこに中性洗剤を投入。

ドライコースで軽めに洗う。軽めに脱水。

シワが出来ないように陰干し。

これだけです。

 

え?それ普通に洗濯しているだけじゃないの??

と思われるでしょうがその通りです!

 

汗汚れは水溶性の汚れなので水で洗ってやれば落ちるのです。

逆に言えばドライクリーニングするから黄ばみになる、とも言えます。

もちろん皮脂や油汚れもあるし、素材やアイロン掛けの事も考えると

必ずしも水洗いが良いとは言い切れません。

いろいろ考えて使い分けるのが良いですね!

 

【まとめ】

黄ばみの原因が解ればいろいろ対策が打てますね!

今回のまとめは

・服が黄ばむ原因は汗の酸化

・酸化は化学反応なので化学反応でしか取れない=漂白

・汗はドライクリーニングでは落ち難いので不安なら必ず汗抜き加工をする

・酸化=腐食なので黄ばんでいる時点で生地は傷み、繊維が細くなっている

 

付いてすぐなら簡単に落ちる汚れも時間が経てば落ち難く変化します。

部屋の片づけも、使ってすぐ片付けていたら全く汚れないのに

出したら出しっぱなし、使ったら使いっぱなしにするとどんどん片付けるのが大変になっていきます。

それと似ていますね!

汚れが目立つ前にお洗濯・クリーニングされることをオススメいたします。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です