防水スプレーと撥水加工の違い

市販の防水スプレーとクリーニング店の撥水加工の違い

市販の防水スプレーとクリーニング店の撥水加工の違いは?実は効果や持続力が全然違うんです!

この記事を読むと「市販の防水スプレーとクリーニング店の撥水加工の違い」を理解して頂けます。

撥水加工って防水スプレーと同じでしょ?自分でやった方が安上がりじゃない?

原理は似ていますが市販の防水スプレーとクリーニング店の撥水加工は効果も持続力も違うんですよ!

市販の防水スプレーとクリーニング店の撥水加工はフッ素やシリコンの粒子を服に付けて

水の表面張力を利用して水を浸み込み難くする、という仕組みは同じなのですが

実はクリーニング店の撥水加工の方が効果も持続性も高いので、単純に比べる事は出来ません!

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【そもそも撥水加工って何?】

撥水加工についてはコチラの記事で詳しく書いているので、撥水加工の効果について知りたい方は是非ご一読ください!

【撥水加工のメリット・デメリット】

【市販の防水スプレーとクリーニング店の撥水加工の違い。その1】

それでは本題の市販品とクリーニング店の「違い」について解説していきます。

お願いします!

まず市販品の防水スプレーですが、自分でされた事がある人なら解ると思いますが

服全体に満遍なくスプレーするのって難しくないですか?

防水スプレーは基本的に室外で服をハンガーに掛けた状態で行うと思いますが

スプレーするとゆらゆら揺れて均一に塗布する事が出来ません。

特に脇の内側や襟・袖・裾といったデザインが施された部分は必ずムラになります。

ムラになると、しっかり撥水が効いた所は水を弾きますが、そうでない所は水が浸み込みます。

撥水は水を弾く事で服が濡れない状態なので、浸み込んだ水が拡がる事を防ぐ事は出来ません。

気付いたら全身びしょびしょ…という事になり兼ねません。

一方クリーニング店の撥水加工は浸け込みで施工するので

(スプレーで加工している業者もありますが、その場合でもかなりの量を満遍なく施工しているのでムラにならない。)

全体に満遍なく均一に粒子が塗布されます。

従って全体的に水を弾くので浸透する部分が無く水滴が下に落ちます。

多少の雨を弾く程度なら市販品をセルフで施工しても問題ありませんが、雨の量が増えて来ると明らかに違いが出るでしょう。

【市販の防水スプレーとクリーニング店の撥水加工の違い。その2】

2つ目は持続期間の違いです。

注意!そもそも撥水加工に永続性はありません!

これは市販の防水スプレーでもクリーニング店の撥水加工でも同じですが、

撥水加工は徐々に劣化して行くので定期的に施工してやる必要があります。

劣化する要因は、仕様による摩擦、汚れ、紫外線、洗濯などによる剥がれ落ちなどがあります。

これらを避ける事で効果を長持ちさせる事は出来ますが

それでも経年劣化はあるので、効果は徐々に薄れて行くものと思っておく方が良いでしょう。

市販の防水スプレーはフッ素やシリコンの粒子を服表面に塗布する物です。

従って表面の粒子が取れると徐々に効果が薄れて行きます。

持続期間は一般的に1~2ヶ月くらいです。

一方クリーニング店の撥水加工は服全体を浸け込むので繊維の1本1本に粒子が満遍なく固着します。

市販品と同じく徐々に効果は薄れて行きますが、完全に効果が無くなるまでの時間は

一般的に半年~1年とされています。

つまり6倍程長持ちする計算となります。

【撥水効果を長持ちさせる方法】

実は徐々に効果が薄れて行く撥水加工を長持ちさせる方法があります。

知りたい!教えてください!

実は撥水加工は熱処理をしてやる事で効果が復活する事があります!

クリーニング屋さんでは撥水加工をした後必ず乾燥機にかけたりアイロンで熱をかけます。

これにより、より強力な撥水性を発揮します。

また、面白い事に一度撥水性を失った生地に熱を掛けてやると

なんと撥水性が復活するのです!!

例えばご家庭でも・・・

  • 乾燥機にかける
  • アイロンを当てる
  • ドライヤーで温風を当てる

などやってみると、撥水性が復活する事があるので是非試してみてください!

(市販の防水スプレーでも、施工後にドライヤーを当ててやると効果が高まります!)

浸け込みタイプの市販の撥水剤!

ここまで市販品はスプレータイプだから効果や持続力が劣る、とご説明して来ましたが

市販の浸け込みタイプの撥水剤もあるんです!!

こちらは少し手間はかかりますが、納得できるレベルの撥水効果が得られると思いますので

もしクリーニング店の撥水レベルをご自身で施工したい!とご希望の方は

試してみられてはいかがでしょうか?

浸け込みタイプの市販の撥水剤

まとめ

今回は「市販の防水スプレーとクリーニング店の撥水加工の違い」について解説しました。

・市販の防水スプレーではムラが出来る。

・クリーニング店の撥水加工は浸け込みなのでムラが出来難い。

・市販の防水スプレーの持続期間は一般的に1~2ヶ月程。

・クリーニング店の撥水加工の持続期間は一般的に半年~1年程。

・撥水効果が失われても熱を掛けると復活する事がある。

市販の防水スプレーも手軽に施工出来て便利なので、用途用途に応じて使い分けていただくのが個人的にはオススメです!

投稿者プロフィール

みっちー(清水光博)
みっちー(清水光博)福屋クリーニング代表取締役
1980年生地元出身。クリーニング歴14年。まだまだ若手で日々勉強中!
自学の為にTwitterで毎日 #洗濯 #クリーニング を検索&リプ。合せてクリーニングや家庭洗濯についての情報発信を毎日Twitter・Instagramで1年以上続けています。

5歳娘の父。#テルボン と心が晴れる絵本「キミが泣いていたら」の作者。晴れた日とハワイとミスチル大好き。

【子育てパパママを応援!!】
国家資格クリーニング師/EMオーガニッククリーニング加盟/肌に優しいシャボン玉石けん使用/京技術修染会復元加工師

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