クリーニング用語解説集
クリーニングの専門用語に困惑された事はありませんか?
この記事では一般的には分かり難い「クリーニング用語」を解説していきます!
なおこの記事は随時加筆修正していくので良かったらまた覗いてみてやってください!
また、解らない単語があったら教えていただけますと付け加えますのでコメントください。
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【クリーニング用語①:ドライクリーニング】
1.ドライクリーニング(ドライ)とは?
主に石油系の有機溶剤(揮発する油性の液体)を用いて洗うクリーニング方法で、
多くのクリーニング屋さんで用いられます。
油を溶かすので油性の汚れや排気ガスなどを良く落としますが
代わりに水溶性の汗などは落ち難い特徴があります。
(詳しくは『ドライクリーニングとは』参照)
お店の人は良く「ドライで洗いますね」と略して使います。
2.ドライマークの「P」とか「F」とか「W」の意味は?
「P」はドライ溶剤の種類の1つ「パ―クロロエチレン(パーク)」を表し、
「F」は同じくドライ溶剤の種類の「フッ素系溶剤」、
「W」はウェットクリーニングを表します。
(ウェットクリーニングに関しては後述)
「パーク」は洗浄力が高く1980年代くらいまではドライクリーニングの主流でしたが
環境や人体に与える影響が強く、現在は有害指定を受けており
取り扱いが難しいので使っているお店は非常に少なくなっています。
「フッ素系」も洗浄力が高いのですが、
こちらも環境への影響から規制対象となり
現在はより安全なフッ素系溶剤が開発されたのですが
コスト面であまり多くのお店で使われていません。
洗濯表示については『新しい洗濯表示を分かり易く解説』をご参照ください。
【クリーニング用語②:ウェットクリーニング】
1.ウェットクリーニングとは?
水を用いて洗うクリーニング方法です。
クリーニング店では主にドライクリーニングで洗いますが
ドライクリーニングでは汗などの水溶性汚れが落ち難いので
そういった汚れを落とすために用います。
洗濯表示で「水洗い✕」や「W」マークのある品物に対応していますが
ウールなどの動物繊維は水洗いに弱いので
水に浸けるとシワや縮みがどうしても出てしまいます。
従って仕上げの技術が大変重要になります。
2.汗抜き加工
ウェットクリーニングが難しい品物を、浸け込みで処理する方法です。
(汗抜きの方法はお店によって違うので一概には言えませんが…)
ウェットクリーニングほどシワや縮みはありませんが
やはり水に浸けるので多少仕上げの技術が必要になります。
※水を使わない「汗抜き」としては、ドライクリーニングに加工剤を投入したり
脇や襟などに加工液をスプレーする方法もあります。
【クリーニング用語③:ランドリー】
1.ランドリーとは?
クリーニング店で使う「ランドリー」とは
ワイシャツやシーツなどを、洗剤・アルカリ剤・漂白剤などを用いて
ドラム式洗濯機で温水洗いすることを表します。
上記のウェットクリーニングとは全く違う洗い方で、
水洗いでは落ち難い油溶性の汚れ(皮脂・油汚れ)や酸化した汚れ(黄ばみ・変色)にも
有効な洗い方です。
【クリーニング用語④:シミ・汚れ・変色・黄ばみ・退色・脱色】
1.シミ・汚れとは?
明確な分類は難しいのですが、本来服に付いていない付着物が「汚れ」
その汚れが繊維に浸み込んで出来た変化を「シミ」と言ったりします。
また、洗っても落ちない「シミ」だけに限って「シミ」と言う場合もあります。
(シミや汚れに関しては『落とし難い汚れの種類』に詳しく解説しています。)
2.変色・黄ばみとは?
本来の服の色とは違う色に変わる事を「変色」
白いシャツなどが汗の酸化で黄色く見える事を「黄ばみ」と言いますが、
大きく分けると「シミ」も「変色」なので
明確な区別は難しくなります。
3.退色・脱色とは?
服に付いている染料が紫外線や汗・摩擦・水分などによって弱って薄くなる事を「退色」
更に弱って完全に抜け落ちることを「脱色」と言います。
また塩素系漂白剤などで色素が落ちてしまう事も「脱色」と言ったりします。
この辺りは明確な使い分けが難しく覚える必要もありません。
ただし洗って落ちる「汚れ」なのか、酸化した「変色」なのか、色が変わってしまった「退色」なのか
によって修復するための工程もお値段も大きく変わるので
覚えておくと話が早いかもしれません!
【クリーニング用語⑤:シミ抜き・特殊シミ抜き・復元加工】
1.シミ抜きとは?
「シミ」を洗濯とは別に部分的に洗い流す事全般を「シミ抜き」と言います。
一般的には有料・無料と分かれていますが、
その範囲はお店によって様々で
後述の復元加工や色掛けまで含めて無料にしているケースもあれば
家庭でも簡単に落とせるシミ抜きも有料にしているお店もあるので
利用したいお店の技術力はしっかり確認しておきたいですね。
2.特殊シミ抜き・復元加工とは?
当店では「特殊シミ抜き」と称してしますが、「変色」や「退色」「脱色」になると
「シミ」を落とすシミ抜きでは無く、
変化した状態を元に戻すお直し、医者で言う所の外科治療が必要です。
これらを総称して「復元加工」と呼んだりします。
「復元加工」には後述する「色掛け」や「色修正」も含めて
部分的・全体的に漂白する事で「黄ばみ」を取り除いたり、
敢えて「脱色」して真っ白にしてから色を染め直すなどの作業、
或いは全く違う色に(薄めの色から濃いめの色へ)染め直すなどの作業も含まれます。
当然モノによって掛かる手数もお値段も大きく違います。
【クリーニング用語⑥:色掛け・色直し・色補正・色修正】
1.色掛け・色直し・色補正・色修正とは?
染料や顔料を用いて「退色」や「脱色」した色を
元の色に近付ける作業の事です。
絵筆やピースガン、刷毛を用いて行います。
もしくは浸けこみで全く別の色に染め直す事も含みます。
【クリーニング用語⑦:クリーニング事故】
1.クリーニング事故とは?
お客様からお預かりした品物を、クリーニング工程において
破損、損傷、変色、色落ち、型崩れ、伸縮、紛失、盗難などの
思わぬトラブルに見舞われる事全般をクリーニング事故と言います。
国民生活センターに寄せられるクリーニング事故の件数は
1年間に約6000件もあり、
これをなるべく速やかに解決するための基準として「クリーニング事故賠償基準」というものがあります。
【まとめ】
今回は「クリーニング用語」をたくさん解説してみました。
まだまだ分からない単語はあると思いますが徐々に加筆修正して行くので
もし解らない事があったらコメントにて教えてくださいね!
投稿者プロフィール
- 1980年生地元出身。クリーニング歴14年。まだまだ若手で日々勉強中!
自学の為にTwitterで毎日 #洗濯 #クリーニング を検索&リプ。合せてクリーニングや家庭洗濯についての情報発信を毎日Twitter・Instagramで1年以上続けています。
5歳娘の父。#テルボン と心が晴れる絵本「キミが泣いていたら」の作者。晴れた日とハワイとミスチル大好き。
【子育てパパママを応援!!】
国家資格クリーニング師/EMオーガニッククリーニング加盟/肌に優しいシャボン玉石けん使用/京技術修染会復元加工師
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