ドライクリーニングとは?

ドライクリーニングとは?~メリット・デメリットを簡単に解説~

一般的に”ドライクリーニング”と良く使われていますが「ドライクリーニングって何?」と聞かれると答えられない方は多いと思います。

この記事を読むと「ドライクリーニングって一体どんなクリーニング方法?」という質問に答えられるようになります。

ねえねえお母さん「ドライクリーニング」って何?

え?服を綺麗にしてくれるお仕事の事でしょ?(そうねぇ…どうやって洗っているのかしら?)

その疑問、私がお答えしましょう!

実はドライクリーニングについて知っておくとクリーニング店を上手に利用する事が出来ます!

知っておいて損はないですし、お子さんにも堂々と説明できますよ!

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【そもそも「ドライクリーニング」って何?】

ドライクリーニングとは『石油系有機溶剤』を使って服を綺麗にする洗濯方法の事を言います。

え?石油系ゆう・・・何だって?

難しいですよね?(笑)

簡単に言うと油を使って服を洗うという事です!

油と言っても食用油のようなベトベトした油ではなく、石油やガソリンのようなサラサラした触感の油で、

無色透明で、若干臭いのある油を使用します。

”水を使わない”という事から転じて”dry”=ドライクリーニングと呼ばれるようになりました。

↑ドライクリーニング用の石油系有機溶剤

【ドライクリーニングのメリット①動物繊維が洗える】

え?石油系の油??何か怖くない???

大丈夫です!油を使って洗う事で良い事がたくさんあるんです!

何故水ではなく石油なんて危なっかしい液体を使うのか?というと

水で洗うと具合の悪い衣類があるからです。

その代表格が、ウールやカシミアなどの動物の繊維から出来た衣服です。

これらを「動物繊維」と言うのですが、

実は動物繊維は水で洗ってしまうと繊維同士が絡まって縮んだり、

型崩れしてとても着れない状態になったりします。

人間の髪の毛でも石けんで洗うと髪の毛のキューティクルが開いて

手でかき上げると絡まって通りが悪くなったりしますよね?

あれと同じようなことが繊維にも起きて、繊維同士が絡まって生地が縮んだようになるのです。

従ってご家庭の洗濯機ではセーターやスーツなどのウール製品は洗えない物が多いのです。

ところが、石油系溶剤なら縮まない所か髪の毛にトリートメントをしたような

滑らかな状態に近付けることが出来本来のウールやカシミアの肌触りに戻すことが出来るのです。

【ドライクリーニングのメリット②油汚れに強い】

もう1つドライクリーニングの特徴として、油汚れが落ち易いというメリットがあります。

え?どういうこと??

実はドライクリーニングは油汚れを落とすのに大変有効です!

油と水を混ぜても決して混ざらないように、油は水に溶けないので油汚れを水で落とそうとしてもなかなか落ちません。

ところがドライクリーニング溶剤なら簡単に溶け落ちてくれるので衣類へのダメージも少量で抑えられます。

汚れのほとんどは油性

油汚れと言っても食べこぼしや料理時に跳ねた油だけではありません。

大気中を漂う排気ガスは、ススが油の膜で覆われた状態で飛んでいるので、

外に着て出た服のほとんどは、全体的に油性の汚れが付いていると考えられます。

また人間から出る皮脂も”脂”という字が付くように油性の汚れとしてドライ溶剤に溶けます。

首回り、袖口などの黒ずみが家庭洗濯では落ち難い原因は

皮脂が幾重にも重なって生地に付着しているからなんですね!

【ドライクリーニングのデメリット①汗が落ち難い】

え?じゃあドライクリーニングすればいろんな汚れが簡単に落ちるのね!嬉しいわ!!

残念ながらそうとも言い切れません…。実はドライクリーニングにはデメリットもあります。

ドライクリーニングのデメリットの1つ目は

汗などの水溶性汚れが落ち難いという点です。

先ほど水と油は混ざらない、と言いましたが

全く同じ原理で水溶性の汚れはドライクリーニングでは落ち難いのです。

そのため多くのクリーニング店ではドライクリーニングでは落ちない汗汚れの対処に

「ウェットクリーニング」や「Wウォッシュ」「汗抜き加工」などといった

汗汚れ対策のオプションサービスをメニュー化しています。

もしドライクリーニングしかしていなかったら…

「クリーニングしたのに何か臭う」とか

「クリーニングして保管しておいたのに、出してみたら黄色くなってた」

といった事態になり兼ねないのでご注意ください。

「汗抜き加工」ついてはコチラに詳しく書いているので良かったらご覧になってください!

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【ドライクリーニングのデメリット②科学やけど】

実は「汗が落ちない事」より更に大事なデメリットがあります!!

それはドライ溶剤は人間の皮膚に長時間接触していると「化学やけど」という火傷のような症状が出るという事です。

注意!!絶対止めて!!

例えばクリーニングから返って来た服が「何だか油みたいな変な臭いがする」という場合

そのまま着るのは絶対に止めてください!!!

下手をしたら重篤な障害が残る可能性もあります。

これはクリーニング店の明らかなミスですが

冬服など厚手の衣類や合皮などの乾きの遅い衣類を

即日納品などの急ぎ案件で依頼した場合に稀に起こる事があります。

最近は乾燥機の性能が上がった事や、クリーニング店の認識が上がった事で

こういった事故はあまり起きなくなって来ていますが、

もし「何か変だ」と感じたら、すぐにクリーニング店に連絡をして対応してもらってください!

もしくは半日~1日くらい換気の良い場所で乾かせばドライ溶剤は揮発するので

そのまま着ても問題無くなると思います。

【ドライクリーニングのお店を上手な使う方法】

最後にクリーニング屋さんを上手く活用する方法をお教えします!

お願いします。

ここまで説明したようにドライクリーニングにはメリットもデメリットもあります。

(まだまだお伝えしたい事はたくさんありますが、とりあえず基本的な事だけ)

そこでどのような時にドライクリーニング(クリーニング店)を利用したら良いか?を簡潔にお伝えします。

1.家で洗えない物を出す

まずは基本的な事ですが、家で洗えない物はクリーニングに出しましょう!

例えばウールやカシミアなどの動物繊維が含まれている服

家で洗うと縮んだりして扱いが難しいのでドライクリーニングが適しています。

逆に綿や麻などの植物繊維やポリエステル・アクリルなどの合成繊維であれば

ほとんどの物が水洗い出来るので家庭洗濯が適しています。

(詳しくは洗濯表示をご確認ください!)

洗濯表示に関してはこちらをお読みください!

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家で洗えるか洗えないかは洗濯表示を見れば解ります!少し前に表示規定が改訂されて馴染みが無くなったので苦手意識を持っている人もいらっしゃるかもしれませんが、出来るだけ分かり易く解説しています。これを機に是非覚えてしまいましょう。

2.外着や皮脂がこびり付いた服を出す

次に外着として何度も着用したアウターや、襟首・袖口などに黒ずみが出来ている衣類

油性の汚れがこびり付いているのでドライクリーニングが適しています。

逆に部屋着やスポーツウェアのような汚れの主な原因が汗の場合

ドライクリーニングよりも水洗いの方が良く落ちるので家庭洗濯が適しています。

家庭洗濯ならこの洗剤!!オススメ洗剤紹介

このように、クリーニング店と家庭洗濯を上手く使い分ける事が、上手にクリーニング店を活用するポイントと言えます!

【まとめ】

今回の記事では「ドライクリーニング」について簡単にまとめてみました。

・ドライクリーニングとは油を使って洗う洗濯方法

・家庭(水)で洗えないウールやカシミアなどの動物繊維が洗える

・ドライクリーニングは外気や皮脂の油汚れには強いが、汗などの水溶性汚れには弱い

・ドライ溶剤は肌に触れ続けると危険なので、臭いがする場合は絶対にそのまま着ない!!

・必要に応じて家庭洗濯とドライクリーニングを使い分けるのが良い

以上の点を踏まえてクリーニング店と家庭洗濯を上手に使い分けるとお得で賢いセンタクが出来るようになります。

投稿者プロフィール

みっちー(清水光博)
みっちー(清水光博)福屋クリーニング代表取締役
1980年生地元出身。クリーニング歴14年。まだまだ若手で日々勉強中!
自学の為にTwitterで毎日 #洗濯 #クリーニング を検索&リプ。合せてクリーニングや家庭洗濯についての情報発信を毎日Twitter・Instagramで1年以上続けています。

5歳娘の父。#テルボン と心が晴れる絵本「キミが泣いていたら」の作者。晴れた日とハワイとミスチル大好き。

【子育てパパママを応援!!】
国家資格クリーニング師/EMオーガニッククリーニング加盟/肌に優しいシャボン玉石けん使用/京技術修染会復元加工師

詳しい自己紹介は↓の「W」マークをclick!

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